新種MaaSが続々誕生 新たなキーワードは「寄り道」である【連載】牧村和彦博士の移動×都市のDX最前線(19)
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- JR西日本, MaaS, 牧村和彦博士の移動×都市のDX最前線
日本では、パンデミック後の新しいライフスタイルや移動の新しい価値観の創造に向けた大胆な挑戦が各地で行われている。
スポーツイベントの新風

MaaSというとスムーズな移動や移動のペインポイントの解消に注目が集まりがちであるものの、一方で
「寄り道」
を促し、まちづくりと一体となった取り組みも始まっていることをご存じだろうか。
チケット販売大手のぴあは、Jリーグ観戦に新しい移動の価値を提供する取り組みを始めている。キャッチフレーズは「ユニフォームを着て旅に出かけよう」、サービス名称をユニタビとし、コンセプトも極めて明瞭だ。
好きなチームの「ユニフォーム」を着て、みんなで応援をするからチームとの一体感が生まれて観戦が楽しくなる。1日を「旅」と捉えて、試合の前後もユニフォームを着て、街を歩き、食事を楽しめば、楽しい時間がもっと延びるはず。ユニタビは、観戦・旅のおともとなり、サッカー観戦の1日を存分に楽しめる新しい体験を提供する。
サッカー観戦のおともに「ユニタビ」アプリを携えれば、これまでのスタジアムを往復するだけの移動体験から、スタジアム周辺地域の人やまちとの出会いを生み、交流人口や地域創生を促すといったデジタルで「寄り道」を促す注目の取り組みだ。
スタジアム周辺の地域資源や観光資源を観戦者向けに提供するとともに、スタジアム周辺への「寄り道」を促すべく、シャトルバスの運行やOpenStreet社が展開するシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」との連携も進められており、地域を巡る足とスポーツイベントの新たな共創が生まれている。