全国のサービスエリアに広がる「貧富格差」 地方じゃガラガラ&無人の場合も 超人気“海老名SA”はむしろ例外である

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設備が充実しているSAもあれば、逆に充実から程遠いSAも存在する。このため、本稿では地域ごとのSAの“質”の違いについて考察し、改善点を“ズバリ”述べていく。

国内3位の集客力とその背後に潜む秘密

海老名SA(画像:写真AC)
海老名SA(画像:写真AC)

 東名高速道路の海老名SA(神奈川県海老名市)は、日本一の利用客数を誇るSAとして広く知られている。東名高速道路の首都圏寄りに位置し、平日や休日を問わず、毎日多くの人が利用している。特に休日には上り下りを合わせて10万人以上が訪れる。

 利用者が多いため、施設は非常に充実している。フードコートや売店は他のSAに比べて規模が大きく、上り線のSAには成城石井といったスーパーマーケットもテナントとして入居している。その他にも様々な店舗が存在し、単なる休憩場所ではなく、歩いているだけで楽しむことができる。

 一方で、伊勢湾岸自動車道の刈谷PA(愛知県刈谷市)は、PAでありながら観覧車や遊園地がHWOに併設されている。これらの入場者数は、東京ディズニーリゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに次ぐ「国内3位」であり、2017年には累計入場者数が1億人を超えた。

 海老名SAや刈谷PAは、交通量の非常に多い路線や区間に位置しているため、利用客が多く、これが“質”の高さに繋がっている。一方で、多くの人に利用されるためには魅力的な施設や商品を開発する必要があり、それが更なる利用客数の増加と施設の“質”の向上に繋がっているといえるだろう。

拍子抜けの地方SA

刈谷PA(画像:写真AC)
刈谷PA(画像:写真AC)

 しかし、最低限の設備しかなく、正直に言ってSAと呼ぶにはふさわしくない場所も存在する。都会の人々が

「SA = 海老名SA」

というイメージを抱いたままこれらの場所を利用しようとすれば、期待外れとなることは避けられまい。

 その代表的な例が東北自動車道の津軽SAである。東北道の最北端に位置するこのSAは、交通量が少ないため利用者も少ない。実際、1979(昭和54)年の営業開始以来、100台以上ある駐車場が一度でも満車になったことはないと言われている。

 上下線には24時間営業のコンビニエンスストアやフードコート、売店が存在するものの、昔あったガソリンスタンドやレストランは利用客が少ないために経済的に成り立たず、ついに閉鎖されてしまった。

 中国自動車道の広島以西の一部のSAでも、かつてあったガソリンスタンドが閉鎖されるなど、地方のSAは経済的に厳しい状況にあることは否応なく明らかだ。

 特に広島県廿日市(はつかいち)市の吉和SAは、2022年3月31日をもって上下線ともスナックコーナー、売店、案内所の営業を終了し、トイレ、自動販売機、案内板、電気自動車用急速充電器のみの無人SAとなった。

 ある程度の設備があるSAでも、フードコートや売店、ガソリンスタンドなどは地方では24時間営業していないことが多い。そのため、深夜や早朝にはトイレと自動販売機しか利用できず、SAの設備を十分に活用することができない状況となっている。

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