増加する「自動車盗難」 結局ハンドルロックのような「アナログ方式」が最適なのか?
全国の自動車の盗難の認知件数自体は2021年は5182件と底を打ったが、2022年は5734件とまた上がっている。
自動車盗難の現状
ここ数年、自動車の盗難のニュースを目にする機会が増えたと感じていないだろうか。特に、ランドクルーザー、プリウス、アルファードといった高級車や人気車がターゲットになっていて、盗まれた後は海外に流れているものも多いとされている。
全国の自動車の盗難の認知件数自体は、20年ほど前の2003(平成15)年の6万4223件からだいぶ減っている。2021年は5182件と底を打った。しかし、2022年は5734件とまた上がっている。
神奈川県警察によれば、県内の2023年11月末の自動車盗難の発生は424件で、2022年同期と比較すると、
「179件」
も増加している。2021年は264件、2022年は276件だったのが、2023年は11月末の時点で(12月分をカウントしていないのにすでに)424件というのは、見過ごせない状況である。
被害が増えた地域は、横浜市や川崎市といった都心により近く人口が特に多いエリアだけでなく、
・相模原市
・座間市
・厚木市
といったベッドタウンにも及んでいる。
施錠状況としては、エンジンキーが差し込まれていたか、運転席等に放置されていた車の割合は17%で、83%は施錠してあったという。車が盗まれた現場は、駐車場が47.6%と一番多くなっている。次に多いのは戸建て住宅(15.6%)や中高層住宅(13.0%)で、自宅に駐車していても狙われてしまう。
それでも神奈川県警は、被害防止のポイントとして、
「駐車場に止めることが基本」
としている。照明を付けて夜間も明るくし、人目につきやすい状況にすることを推奨している。