増加する「自動車盗難」 結局ハンドルロックのような「アナログ方式」が最適なのか?

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全国の自動車の盗難の認知件数自体は2021年は5182件と底を打ったが、2022年は5734件とまた上がっている。

車盗難防止の効果的手段

夜のロンドンの住宅街(画像:写真AC)
夜のロンドンの住宅街(画像:写真AC)

 そんなロンドンで住宅街の道路に止められている車を観察していて、ときどき見受けられたのが「ステアリング(ホイール)ロック/クランプ」である。日本では

「ハンドルロック」

とも呼ばれている。

 ハンドル部分に取り付ける器具で、ハンドルを動かせないように固定してしまうものだ。車のドアや窓から車内に入れたとしても、ハンドルが動かなくて運転できなければ車を盗むことはできない。

 ステアリングロックは金属などでできていて、大きく、赤や黄色といった目立つ色でできている。ハンドルにこのロックが付いているのが見えれば、盗難の抑止効果も発生する。

 日本の日本自動車連盟(JAF)のような組織である英国の英国王立自動車クラブ(RAC)は、「最もシンプルかつ効果的」な対策は、

「イモビライザーキー(車とキーに登録されたIDが電子的に一致する場合のみエンジンがかかる)もしくはステアリングロック」

によって、盗難の際に運転で走り去ることを防御することだとしている。

 ただし、それらは車のセキュリティーを強化するためのひとつの方法にすぎないとして、オンラインショップでは、タイヤを固定する「ホイール・クランプ」などさらなる物理的な方法との併用が推奨されている。

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