ランドクルーザーはなぜ「盗難被害」に遭うのか? 2年連続ワースト1、年間450台という現実
日本損害保険協会は、2000年から毎年「自動車盗難事故実態調査」を実施、その結果を毎年公表している。早速、近年の車両本体盗難被害の傾向を見てみよう。
ランクルが2年連続ワースト1
日本損害保険協会(東京都千代田区)は、2000(平成12)年から毎年「自動車盗難事故実態調査」を実施、その結果を毎年公表している。
この調査はあくまで損害保険契約にともなう車両保険契約数、および車両盗難と車上荒らしに関連する保険金支払金額に基づいた調査である。すなわち日本国内で発生している車両盗難案件の全てを網羅しているというわけではない。
ただし車両の詳細やその客観的な価値などに関するデータがはっきりしていることもあり、どのようなクルマが実際に盗難被害にあっているかという実例としては非常に興味深いデータとなっている。
それでは早速、近年の車両本体盗難被害の傾向を見てみよう。2020年のワースト5は
・プリウス
・ランドクルーザー
・レクサスLX
・クラウン
・アルファード
となっている。
2021年にはこれが
・ランドクルーザー
・プリウス
・レクサスLX
・アルファード
・クラウン
へと変わった。そして2022年は
・ランドクルーザー
・プリウス
・アルファード
・レクサスLX
・レクサスRX
である。なお全てトヨタ車となっている。
ここで注目すべきは、ランドクルーザーが2年連続でワースト1となったことだろう。これは単にランキングのみに止まらず、被害車両数自体が
・2020年:275台
・2021年:331台
・2022年:450台
と大幅に増加していることにも注目すべきである。