増加する「自動車盗難」 結局ハンドルロックのような「アナログ方式」が最適なのか?

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全国の自動車の盗難の認知件数自体は2021年は5182件と底を打ったが、2022年は5734件とまた上がっている。

物理的な手段の有効性

スマートキーのイメージ(画像:写真AC)
スマートキーのイメージ(画像:写真AC)

 今の車はスマートキーが主流になっていて、少し離れたところから施錠も解錠もできるのが便利ではあるが、スマートキーから流れているわずかな電波を、窃盗犯のグループが特殊な機器を使って盗み、増幅させて車のロックを解除することがある。それには、スマートキーの信号を遮断して守る「信号ブロッカー」などが有効となる。

 しかし、それ以外にも、バンパーの裏側に接続することでロックを解除してしまうような機器がオンラインで買えるような状況でもある。

 そうするとやはり、

・昔ながらの方法
・物理的な方法

を採るのが効果的になってくる。ステアリングロックやタイヤロックなど、車のオーナーは、設置するのも、取り外すのも面倒になるが、その分、

「盗む立場にとっても面倒になる」

はずだ。

 盗難後に追跡を行う「GPS 衛星車両トラッカー」があると盗難を防ぐことはできないが、その後取り戻せる可能性が少しは高まる。防犯カメラなども推奨されている。

 現在の日本は、英国ほど車の盗難の可能性は高くない。しかし、人気の車に乗っている場合は、自衛手段を今から知っておき、早めの段階で、何重にも設置していくのがよさそうである。

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