宇都宮LRTの反対派代表、西側延伸認可で「行政訴訟を検討」と発言! 開業2か月も依然立ちはだかる“3つの課題”を考える

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宇都宮LRTは、2023年8月26日開業から2か月を迎えた。しかし現在、三つの課題が立ちふさがっている。

反対派の意見

宇都宮LRT(画像:写真AC)
宇都宮LRT(画像:写真AC)

 三つめは「西側延伸計画に対する反対意見への対処」である。反対派の市民などで構成する「宇都宮市のLRTに反対し公共交通を考える会」の上田憲一代表は

「JR宇都宮駅から、中心市街地や東武宇都宮駅付近を経て西方へ走る『幹線道路・駅前大通り』は、片側3車線と狭く交通量が多いが、LRTの軌道を敷くことになれば、軌道と停留所とで2車線を占拠され、1車線になる。自動車は迂回や、LRTと並走してJR宇都宮駅へ向かわなければならなくなり、まさに、不便な街になる。中心地域の道路交通・公共交通が破綻する懸念がある」

と反対する。

 さらに、上田代表は

「『路線バスの街』である宇都宮で、LRTは不必要であり、整備効果への疑念が強い」

と不満を示す。宇都宮市は

「LRT事業については、国や県、周辺市町、有識者や関係機関との協議を経て、丁寧に市民の皆さまに説明を行うとともに、議会と執行部との間で十分に議論を積み重ねながら進めてきた」

としたうえで、

「事業の進捗(しんちょく)に応じて、丁寧で分かりやすい説明を心がけながら意見交換を行うなど、さらなる市民理解の促進を図っていく」(同)

と説明する。

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