宇都宮LRTの反対派代表、西側延伸認可で「行政訴訟を検討」と発言! 開業2か月も依然立ちはだかる“3つの課題”を考える

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宇都宮LRTは、2023年8月26日開業から2か月を迎えた。しかし現在、三つの課題が立ちふさがっている。

地元の期待と意義

平日20時30分すぎの宇都宮駅東口停留所(画像:大塚良治)
平日20時30分すぎの宇都宮駅東口停留所(画像:大塚良治)

 現状、好調を維持している宇都宮LRTには、宇都宮駅西側への延伸計画がある。

『芳賀・宇都宮ライトレールLRT 公式ウェブサイト』の「駅西側整備について」の項には、NCC(ネットワーク型コンパクトシティ-引用者注)のまちづくりを一層強化するため、「大谷観光地付近」までをLRTの

「検討区間」

とすること、また、 NCCのまちづくりの効果を早期に発現させるため、JR宇都宮駅東口停留場~「教育会館付近」までを、着実に整備を進める

「整備区間」

とする旨が明記されている。

 同ウェブサイトの「駅西側整備について」によると、「主な停留場」は、二荒山神社や東武宇都宮駅などの付近に設置され、

「大通りの道路空間は、ゆとりある歩行空間の確保に努める」

という。「目標スケジュール」には、2024年に軌道事業の特許申請、2026年に工事着手、そして2030年代前半の開業が示されている。宇都宮ライトレールは

「西側延伸については行政において検討中であり、決定されれば対応することになる」(広報担当)

と話す。

 地元では、LRTに対する期待が高まっている。元栃木県LRT研究会作業部会会長の須賀英之宇都宮共和大学学長は

「栃木県県央部の東西基幹公共交通機関として機能することが計画当初からの意義だ。将来は、JR宇都宮駅を中心に、真岡鉄道、東武宇都宮駅、鹿沼間を結ぶことを期待する。梅田と宝塚の国鉄駅間を私鉄が結び、沿線開発を進めるという小林一三以来の私鉄のビジネスモデルは変わっていない」

と話す。

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