宇都宮LRTの反対派代表、西側延伸認可で「行政訴訟を検討」と発言! 開業2か月も依然立ちはだかる“3つの課題”を考える

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宇都宮LRTは、2023年8月26日開業から2か月を迎えた。しかし現在、三つの課題が立ちふさがっている。

宇都宮LRTの三つの課題

平日17時頃の幹線道路・駅前大通り(宇都宮市)(画像:大塚良治)
平日17時頃の幹線道路・駅前大通り(宇都宮市)(画像:大塚良治)

 今後、より多くの人たちから支持される宇都宮ライトレールとなるためには、課題にひとつずつ対処していく必要がある。ここでは三つの課題を挙げる。

 ひとつめは「安定的な収入の確保」である。宇都宮ライトレールの「令和5年度 事業計画・予算書」によると、2023年度の運輸収入予算額は

「5.09億円」

である。開業1か月間の41万人乗車のペースが維持された場合、2023年度の7か月で、約280万人が乗車する計算となるが、仮に平均単価を200円とした場合、運輸収入の見積額は約5.7億円となり、予算額を超えそうである。開業4年目には、年間約1.5億円の黒字を見込んでいるという(芳賀・宇都宮ライトレールLRT 公式ウェブサイト)。

 ふたつめに「公道を走行する車との衝突事故の再発防止」である。宇都宮市によると

「栃木県警察など関係者で『緊急対策会議』を行い、交通ドライバーに対し交通ルールパンフレットの配布や声掛けを行う街頭広報を実施したほか、事故発生箇所に進入禁止の標識設置や路面標示を設置するなど再発防止に取り組んでいる」(LRT整備課協働広報室)

という。

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