「風俗広告トラック」は街の邪魔者? 東京都規制方針であたらめて考える
トラックの荷台に大型広告を掲示するアドトラックの規制について、都の審議会での議論が始まっている。都は年度内に議論をまとめ、関連法規の改正を目指すとしている。
規制逃れの脱法行為

これ以降の行政や警察の対応は、後手に回っている。派手な電飾や音楽を流すアドトラックは、早い時期から交通の妨げになると問題になっていた。しかし、実際の規制が施されたのは2011(平成23)年になってからであった。
この年東京都は「屋外広告物条例」を改正し、初めてアドトラックに対する規制を導入した。その結果、アドトラックは東京屋外広告協会のデザイン審査を通過しないと、許可が得られないこととなった。だが、審査の対象が
「都内ナンバー」
に限られていたため、他県ナンバーのトラックを利用する抜け穴が現れてしまった。
規制逃れのために他県ナンバーのトラックを使用するという「脱法行為」が公然化したことで、アドトラックの問題はさらに深刻化した。2020年の渋谷区の調査によれば、
・拡声器を使用するアドトラックは大部分が東京都環境確保条例の騒音規制基準を超えている
・異なる規制上限を持つ地域を走行する際、音量を変更していない
という事実が浮かび上がっている。すべての事業者が脱法行為を行っているわけではないが、他県ナンバーの車両を使うことで規制を逃れ続けるという、モラルのない行為が、さらに深刻な違法行為を生み出しているのである。