クルマの中から映画鑑賞 「ドライブインシアター」はなぜ廃れたのか? その原因とブーム再燃の兆しに迫る
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1990年頃をピークに人気を博したドライブインシアター。しかし、その人気は徐々に廃れていった。一体なぜか。
興隆のピークは1990年頃

ドライブインシアターをご存じだろうか。その名のとおり、クルマのなかに乗ったまま映画を楽しむことができる“屋外映画館”のことだ。
1933年に米国のニュージャージー州で始まったといわれており、子育て世帯が周りを気にせず映画を楽しめるというコンセプトのもと、特に子連れの家族に親しまれていたという。その人気はすさまじく、最盛期である1950年代後半になると、全米で4000を超えるほどのシアターが存在した。
日本では、1961(昭和36)年に神奈川県小田原市のトヨペット小田原サービスセンター内に
「ドライブイン野外劇場」
の名でオープンしたのが、ドライブインシアターの始まりといわれている。徐々に人気が出始め、1990(平成2年)年頃のピーク時には全国に20を超えるドライブインシアターが設置され、家族での映画鑑賞やカップルのデートなどに親しまれてきた。
人気を博したドライブインシアターだが、その人気は徐々に廃れ、シアターの数も減っていくことになる。一体なぜ、ドライブインシアターは衰退してしまったのだろうか。