船で日本から「外国へ渡る」ことはできる? 方法は3つ、2023年の現状をリポートする

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ジェット機の普及とともに国際線のネットワークが拡大することで、海外に行く際にわざわざ船で行こうと考える人は著しく減少していった。2023年現在、「日本から船で海外に渡る」ことは完全にできないのだろうか。答えは「ノー」だ。

船で現在行ける三つの方法

MSCクルーズの「MSCベリッシマ」(画像:横浜市)
MSCクルーズの「MSCベリッシマ」(画像:横浜市)

 では、2023年現在、「日本から船で海外に渡る」ことは完全にできないのだろうか。答えは「ノー」だ。

・自分の船で渡航する
・貨物船や漁船の乗組員になる
・海上自衛隊員になる

このようなケースを除けば、主に三つのケースがある。それらを次に紹介する。

●クルーズ客船を利用する
 現在、旅客を海外に連れて行く船として、最大勢力がクルーズ客船だ。郵船クルーズの「飛鳥II」、商船三井クルーズの「にっぽん丸」、スイスに本社のあるMSCクルーズによる「MSCベリッシマ」、米国のプリンセス・クルーズが運行する「ダイヤモンド・プリンセス」など、いずれも大変な人気である。

 多様な航路で運行されているクルーズ客船の利用は、船旅を楽しみながら海外……なかでも欧米に行きたい人にはもっとも現実的な手段だといえる。ただし、航路の一部のみの乗船、もしくはツアー中の途中下船は、航路や業者によりNGとなる可能性もあるため、現地での長期滞在を考えている人には必ずしも適していない。

 また、途中下船が許可されたとしても、そもそもクルーズ客船が行きたい国にまっすぐ行くとは限らず、地球規模の遠回りをするツアーもある。そのぶん、コストがかさむことに留意すべきだろう。

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