「北陸鉄道石川線」存続へ ジリ貧回避に抜本対策必要も、自治体は多額の持ち出し覚悟できるのか
利用低迷で存廃協議が進められていた石川県の北陸鉄道石川線が存続と決まった。だが、金沢市中心部への延伸など抜本的な対策が講じられなければ、ジリ貧を逃れようもない。
中途半端に途切れた路線が弱点

石川線の利用が落ち込む最大の原因は、市街地の外れにある野町駅で鉄路が途切れていることだ。市中心部の香林坊地区からは犀(さい)川をはさんで1km以上、JR金沢駅からだと県道13号を通って3km以上ある。
香林坊へ向かうには野町駅から路線バスが出ている。金沢駅へは石川線の新西金沢駅に隣接するJR西金沢駅で北陸本線に乗り換えることができる。しかし、乗り換えの不便さが石川線の利用を妨げている。
中途半端な場所に野町駅があるのは、もともと市中心部に北陸鉄道の路面電車が走り、野町駅で接続していたからだ。路面電車に乗り継ぐことで香林坊や観光名所の兼六園、金沢駅に向かえたが、路面電車が1967(昭和42)年に全廃され、野町駅が取り残された。
1~2月に募集された金沢市など石川中央都市圏4市2町の地域公共交通計画に対するパブリックコメントでは、石川線の
・香林坊延伸
・北陸本線への乗り入れ
を求める意見が多数出ている。
白山市交通対策課は
「今の路線のままではジリ貧状態が続く可能性があるが、香林坊へ延伸できれば大きな効果が期待できる」
と見ている。村山市長も首長会議のあと、報道陣に対して香林坊への延伸や北陸本線乗り入れについて技術的な検討をする考えを明らかにした。