中国「一帯一路」を歓迎する日本企業 カンボジアの高速道路から恩恵を受ける巨大スーパーとは【連載】方法としてのアジアンモビリティ(2)
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急速に変化・成長する経済圏として、世界的に注目されているアジア。この地域発のモビリティ・アプローチが、今後の経済において重要な役割を果たすことはいうまでもない。本連載では、アジアにおけるモビリティに焦点を当て、その隆盛に迫る。
アジアの物流発展をけん引する中国
そして、同社が進めてきたのが、物流拠点の拡充だ。
6月26日、イオンモールカンボジアロジプラスは、シハヌークビル港経済特区に物流施設「イオンモールカンボジア シハヌークビルFTZロジスティクスセンター」の第1期倉庫を開設したと発表した。
ロジスティクスセンターは、シアヌークビルの高速道路の入り口まで約14km。総敷地面積は3万平方メートル。
イオンモールは、ロジスティクスセンター建設に着工した2022年5月に発表したリリースで、次のように述べている。
「首都プノンペンと同エリア(シアヌークビル)を結ぶ高速道路が本年7月に開業予定で、開通後の車での所要時間は現状の約6時間から約2.5時間に短縮される見込みで、加速度的に成長する同国における重要な物流拠点となることが期待されるエリアです」
一帯一路の“先兵”とも呼ばれるCBRCの推進する高速道路建設が、アジアの物流発展をけん引し、日本企業に歓迎されている現実がここにはっきりと示されている。