JR四国の鉄道ネットワーク壊滅? 輸送密度「4000人未満」全廃の未来なき未来、再構築協議会の行方どうなるのか

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国土交通省はローカル鉄道の存廃協議で、輸送密度1000人以上の区間も対象になり得るとする方針を固めた。路線維持を願う地方には衝撃だ。

鳴門線「普段はガラガラ」

鳴門駅で出発を待つ鳴門線の列車(画像:高田泰)
鳴門駅で出発を待つ鳴門線の列車(画像:高田泰)

 国土交通省はローカル鉄道の存廃協議で、輸送密度(1km当たりの1日平均輸送人員)1000人以上の区間も対象になり得るとする方針を固めた。路線維持を願う地方には衝撃だ。平日の午前7時台、徳島県鳴門市を走るJR鳴門線に通学の高校生が次々に乗り込んでくる。2両編成の車内は市内にある鳴門高校と鳴門渦潮高校へ通う生徒で足の踏み場もないほど。車社会の進行で通勤客が減っている鳴門線にとって、かき入れどきだ。

 両校の最寄り駅は終点の鳴門駅からひとつ手前の撫養(むや)駅。生徒たちが下車すると、車内は余裕で座れる状態に。近隣の藍住町から鳴門市へ通勤する女性(51歳)は

「混むのはいつも通学の時間だけ。普段はガラガラ」

と教えてくれた。

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