全国のSA・PAで頻発 物流トラックが停車できない「迷惑駐車問題」、ドライバーへの負担増で2024年問題に追い打ちか

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個性的なSA/PAは近年増え、多くの来場者でにぎわっている。一方、大型車の駐車スペースで問題も起きている。

改善のための方策

岡崎SA(画像:写真AC)
岡崎SA(画像:写真AC)

 それでは、こうした迷惑駐車問題を改善するためにはどういった方策が考えられるだろうか。

 まずは最も基本的なこととして「広報活動による意識啓発」がある。ただ、これには限界がある。そもそも常習的に迷惑駐車を繰り返す層はこうした広報活動に耳を傾けることがない。

 ならば、駐車場内での迷惑行為について罰金などの「ペナルティー」を課すのはどうか。実効力はあるとは思うが、そのためには法的整備が必要であり今すぐにというわけには行かない。

 こうなるとほかにできることは、情報の

・正確な整理
・迅速な伝達

くらいである。すなわち駐車車両を効率よくさばくため、クルマの通行情報処理を正しく管理し、そこから導き出されたデータを情報としてドライバーにリアルタイムで伝えるということだ。

駐車スペースの予約化

足柄SA下り(画像:写真AC)
足柄SA下り(画像:写真AC)

 具体的にはどういった情報になるだろう。

 例えば、ある特定のSAの混雑に関するリアルタイム情報をカーナビゲーションやスマートフォンアプリなどを通じて提供する。単に混雑中といった曖昧な情報に止まらず、

「現時点で○○台が駐車可能」

といった具体的な情報が望ましい。入出台数はそれぞれセンサーでカウントし情報化することはさほど難しいことではない。

 その上で確実な駐車のため、到着時間を定めた上で駐車スペースをスマートフォンなどで予約できるようにする。システムとしてはこれもさほど難しいことではない。しかし実際に運用するためには、未予約のクルマが勝手に予約スペースに駐車するといったことがないよう、案内の人員を配置することが必要かもしれない。

 ちなみに駐車スペースの事前予約については、現時点で通常の大型車スペースでも駐車が難しい特定大型車(全長25m規格のダブル連結トラック)を対象に、一部のSAで実証実験が行われている。

 これを普通車から大型車まで全車に適用することは、現時点では非現実的ではある。しかし将来的に混雑と迷惑駐車問題が改善できないのであれば、対策案のひとつとして制度の導入とシステム開発を真剣に考えるべきだろう。

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