航空界の覇権争い勃発! 「V-280 vs SB-1」 新時代を担う次世代ヘリコプターの戦い、性能をご存じか

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2022年の年末、米陸軍のUH-60汎用ヘリコプター後継機として、ティルト・ローター機であるベル・テキストロンV-280バローが選定された。その背景にはいったい何があるのか。

V-22オスプレイとの違い

V-22オスプレイ(画像:写真AC)
V-22オスプレイ(画像:写真AC)

 では、既に実用化されて久しいティルト・ローター機V-22とV-280は、どう違うのか。

 V-22の重量は大型ヘリコプターCH-47に匹敵する20t超だが、V-280の重量は14tに抑えられているため、プロップ・ローターが相対的に大きく、ずっと無理のない機体規模だ。V-280のローター直径に対する機体重量は、ほぼ従来型のヘリコプターと同等と見られ、V-22で問題になったダウンウォッシュ(吹き下ろし)が強いという問題の軽減と、安全性の向上が期待できる。

 また、V-22ではプロップ・ローターをエンジンごと傾けるのに対し、V-280はプロップ・ローターだけを傾ける機構を備え、ヘリコプター・モードから飛行機モードへ遷移する際も、重心の変化は小なく抑えられている。V-22では、ヘリコプター・モードから飛行機モードに遷移する際の重心変動に対し、パイロットが適切な操縦を怠って墜落事故が発生したが、この点でもV-280は安全性が向上していると見てよいだろう。

 プロップ・ローターだけを傾けるには、駆動軸を途中で曲げる機構が必要になるが、これは技術的に新しい挑戦となる。ローターの軸は、単にエンジンの駆動力を伝達するだけではなく、ヘリコプター・モードでは機体の全重量を支えなければならない。激しい回転振動の中で、その強度と信頼性を維持しながら軸を曲げるのは、見た目ほど簡単なことではない。

 V-280の動画が初めて公開された際には、折り曲げ機構の部分にぼかし処理が行われていたことからも、ここに重要な独自ノウハウが投入されたことがわかる。

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