「卵」品薄騒動は運送会社にも大ダメージ! 2024年問題に見る、消費者そっぽ向きな辛らつ物流事情とは

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「物価の優等生」といわれてきた卵が、史上空前の高値をつけている。慣れ親しんだ食材ゆえに、困惑する消費者も多いだろう。だが、その影で苦しんでいる運送会社がいることをご存じだろうか?

個建て運賃を襲うトラブル

パレット(画像:写真AC)
パレット(画像:写真AC)

 さらに厄介なケースは、今まで安定的に個建て運賃で輸送できた貨物が、何らかの理由で急に物量が減ったケースである。

 鶏卵を例に考えよう。

 例えば、これまで毎日3tの鶏卵を運んでいたとする。ところがある日突然、荷主から

「鳥インフルエンザの影響で、卵の出荷量が激減してしまった」

といわれ、日々1tの鶏卵しか運べなくなったとする。この鶏卵輸送が、車建て運賃だった場合、運送会社の売り上げ減少はない。しかし、個建て運賃の場合、単純計算で運賃売り上げは

「1/3」

になってしまう。

 いじわるな言い方をすれば、鶏卵生産者は、鶏卵生産量の減少による売り上げ減を、価格値上げという形で補うことができる(もちろん、減少分すべてを価格転嫁できるわけではないが)。しかし、運送会社はこういったことはできない。貨物量の減少に伴う売り上げ減と、真っ向から向き合うしかない。

「個建て運賃での契約だけど、物量が1/3まで減ったから、運賃は3倍にする」

といった親切な荷主が世の中にいないとは断言できないが、ほぼ期待できないだろう。

 そもそも、荷主側としては出荷量(≒生産量)の中で輸送コストが占める割合を一定に保ちたいから個建て運賃を選ぶわけである。こういった補填をするのであれば、個建て運賃のメリットは小さい。

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