「卵」品薄騒動は運送会社にも大ダメージ! 2024年問題に見る、消費者そっぽ向きな辛らつ物流事情とは
「物価の優等生」といわれてきた卵が、史上空前の高値をつけている。慣れ親しんだ食材ゆえに、困惑する消費者も多いだろう。だが、その影で苦しんでいる運送会社がいることをご存じだろうか?
優越的な立場を乱用する荷主

ある運送会社では、大手製菓メーカーと個建て運賃による輸送契約を結んでいた。
「いや実は、工場に行くまで出荷量がどれくらいあるのかわからないんですよ。その上、工場まで行ったのに、『今日は出荷ないから』といわれて手ぶらで帰らされるケースもあって」
この製菓メーカーには、聞けば誰もが知る看板商品がある。人気商品ゆえ、テレビなどで特集されることもある。だが、放送直後には生産が追いつかず、品切れを起こしてしまうというのだ。
これは荷主が運送会社に対する優越的な立場を乱用し、おそらく
「わざと生産計画(出荷予定量)を運送会社に伝えない」
と考えられる。あらかじめ輸送物量が少ないことがわかれば、運送会社は混載できる貨物を探す。その結果、自社製品の輸送に影響がでることを恐れているのではないだろうか。
だが、もはやこういった悪質な取引は成立しにくくなりつつある。「物流の2024年問題」に代表される物流クライシスによって、不当要求を行う荷主を運送会社が敬遠するようになっているからだ。
コンビニエンスストアやスーパー、あるいは家電や日用雑貨など、すべての店舗についていえることなのだ。