「卵」品薄騒動は運送会社にも大ダメージ! 2024年問題に見る、消費者そっぽ向きな辛らつ物流事情とは
「物価の優等生」といわれてきた卵が、史上空前の高値をつけている。慣れ親しんだ食材ゆえに、困惑する消費者も多いだろう。だが、その影で苦しんでいる運送会社がいることをご存じだろうか?
大きくふたつ運賃形態

トラック輸送における運賃形態は、大きくふたつある。「車建て運賃」と「個建て運賃」だ。
車建て運賃は、トラック1台に対して運賃が設定される。当然、2tトラックよりは4tトラックが、4tトラックよりは大型トラックが運賃は高くなる。対して個建て運賃は、輸送する貨物1単位について運賃が設定される。
車建て運賃と個建て運賃には、それぞれメリット・デメリットがある。
個建て運賃は、車建て運賃よりも貨物を満載、あるいは満載に近い状態までできた場合には、運賃額が割高になる。だが、いつも十分な量の貨物を荷主が出荷してくれるとは限らず、ときには
「この物量しか運べないなら、車建て運賃の方がもうかった」
ということが起こり得る。厄介なのは、貨物量をコントロールできるのは、運送会社ではなく、
「荷主」
である点だ。
「取引を開始する前に教えてもらった出荷実績とまるで違う。これだったら、車建て運賃で契約しておけばよかった」
故意かどうかはわからないが、こういうケースはたびたび聞く。
単純に荷主の業績が悪化しただけというケースもあるが、なかには
「わざとうその実績を伝えたのではないか」
と疑いたくなるケースも耳にする。取引を実態よりも大きく偽ることは商売倫理にもとる行為だが、荷主担当者もつい見栄を張ってしまったのかもしれない。
個建て運賃での運送は、運送会社側がトラック内の空いたスペースで他の貨物を輸送できるというメリットもある。だがこれは建前であって、実際には一緒に運ぶことができる貨物(共同配送、あるいは混載)を見つけられるとは限らない。