「オスプレイ」は本当に安全なのか? 賛否ありきの主張を排し“技術目線”で解説する
佐賀空港への陸上自衛隊オスプレイ配備が、本格的に始動する見込みだ。その安全性について、戦闘機や哨戒機、輸送機の開発に関わってきた専門家が解説する。
既存機以下の安全性

推力を失った飛行機はグライダーのように滑空して不時着場所を目指すことになるが、離着陸をヘリコプター・モードに頼るオスプレイは、十分な滑空を可能にする翼を持っていない。
そのため、鳥や異物との衝突や故障などでプロペラ機能を失う事象があった場合、安全な不時着場所を目指して滑空することも容易ではない。
この事象は現実に発生しており、2016年に沖縄付近の洋上でプロペラを空中給油ホースに接触させたオスプレイが、名護市の海岸に不時着大破している。通常の固定翼機であれば、このような事故には至らないケースである。
給油ホースや他機との接触のような事故が、飛行場の近辺で起きる可能性は少ないとはいえ、プロペラの機構不具合や、大形の鳥との衝突のような事態は、どこで起きても不思議ではない。
この種の問題に関して、オスプレイの安全性が既存の航空機と同等以上だとは言えないだろう。