サウジアラビアが世界最大「ハブ空港」建設予定も 立ちはだかるエミレーツ「中東御三家」の壁、日系各社に影響あるか

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サウジアラビアのサルマン皇太子が「リヤドエア」の設立を発表した。世界100都市への就航を2030年までに目指す計画だ。日本の航空会社への影響はあるのか。

日本の航空会社への影響

サウジアラビアのキング・ハーリド国際空港の位置。キング・サルマン国際空港は同空港を拡張して作られる(画像:(C)Google)
サウジアラビアのキング・ハーリド国際空港の位置。キング・サルマン国際空港は同空港を拡張して作られる(画像:(C)Google)

 新たな中東航空会社やハブ空港の設立は、日系航空会社にとって脅威となりえるか。

 最も影響を受ける可能性が高いのは、アジアーヨーロッパ路線と考えられるが、既に地位を確立している中東3空港から分散するとは考えにくい。影響はあったとしても限定的だろう。

 果たして、新たに建設されるキング・サルマン国際空港は、地盤を既に築いている中東3社を脅かす存在になれるだろうか。2030年まではまだ時間がある。

 われわれ利用者にとっては、新たな空港や航空会社の設立は選択肢の増加につながる。加えて、競争のなかで生まれるであろう、より高品質なサービスや低価格な運賃を利用できるメリットもある。2030年、新たな巨大航空会社と空港の挑戦を心待ちにしたい。

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