サウジアラビアが世界最大「ハブ空港」建設予定も 立ちはだかるエミレーツ「中東御三家」の壁、日系各社に影響あるか

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サウジアラビアのサルマン皇太子が「リヤドエア」の設立を発表した。世界100都市への就航を2030年までに目指す計画だ。日本の航空会社への影響はあるのか。

中東御三家の壁

ドバイ国際空港(画像:写真AC)
ドバイ国際空港(画像:写真AC)

 新空港の最競合となる中東エリアには、その有利な地理を生かし、ここ十数年で巨大航空会社へとのし上がった「中東御三家」が拠点とする

●アラブ首長国連邦
・ドバイ国際空港(DXB)
・アブダビ空港(AUH)

●カタール
・ドーハ・ハマド国際空港(DOH)

という3空港が存在する。

 各空港はエミレーツ航空、エティハド航空、カタール航空がそれぞれ拠点としており、3社とも大型機の投入や、豪華な内装と高品質なサービスなどで他社との差別化を図っている。特にエミレーツ航空は、シャワー付きのファーストクラスや機内ラウンジ、奇抜な広告などでファンが多い航空会社でもある。

 ドバイ空港やアブダビ空港の強さは、乗り継ぎ地としての地理的要素だけではなく

「高級リゾート地として高い集客力を持っている」

点にもある。

 乗り継ぎのついでに観光に立ち寄ってみる、というより「ドバイやアブダビを見てみたいから、乗り継ぎ便を選んだ」という利用者が多い。

 世界一の高さを誇るブルジュカリファや、世界最速のジェットコースターのあるフェラーリワールドなど、歴史や遺跡などではない“わかりやすい”観光地をゼロから作ることに成功している。

 このように、ハブ空港として成功するには地理的優位性だけではなく、所要時間が多少プラスされてもこの空港や航空会社を利用したいと思わせるような魅力が必要なのだ。

 こうした側面から見ると、サウジアラビアは現時点で観光面や政治的な不安定さもあり、既に確固たる実力をもつ中東3空港のなかに入り込むことは厳しいように見える。だが、サウジアラビアは彼らにない大きな強みを持っているのだ。

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