車体の高級感だけじゃない! タクシードライバーが「黒タク」に憧れるワケ
「黒いタクシー = 高級感」というイメージは、一般的に認知されている。その内情とは。
黒タクの落とし穴

そこで、先ほどのドライバーにボディカラーについて聞いてみた。
――ドライバーの経験にかかわらず、企業によっては黒いタクシーに乗務させることがあるのか。
「そうですね。冠婚葬祭の送迎にも問題なく乗車ができるため、タクシー会社としても使い勝手がよいのです。ですから、イエロー、グリーンなどと比べて、黒が好まれる傾向が強まっているように感じます」
ボディカラーによって利用者の用途が限られるなら、あらゆる場面のおいて使いやすい黒の採用が増えたのもうなずける。
しかし、ドライバーの腕前を担保していた黒タクと異なり、若くて経験の少ないドライバーが運転するケースも考えられるのは少々困りものだ。冠婚葬祭などの厳粛なシーンでは粗相は許されないので、事前予約時には乗務員に関して一言添えておく方がいいだろう。