車体の高級感だけじゃない! タクシードライバーが「黒タク」に憧れるワケ
「黒いタクシー = 高級感」というイメージは、一般的に認知されている。その内情とは。
他のタクシーと何が違うのか

ハイグレードなのは車種だけではない、ドライバーも同様だ。例として、大手の日本交通(東京都千代田区)のケースを見てみよう。
同社には
・地理/接客接遇を習熟
・無事故/無違反
・ノークレーム
・専門講習の受講必須
という社内基準が存在しており、より質の高いサービスを受けられる。ちなみに、同社は黒タクのことを、現在では
「ゴールドタクシー」
という名称としている。
筆者(吉田祐貴、フリーライター)は、他社で勤務する知人のドライバーに話を聞いてみた。
――黒タクに乗るためにはある程度の条件があるのか。
「黒タクに乗るドライバーはベテランであるケースが多いです。車両に高級感があるため、社会的に地位の高い方を乗せることも多く、経験値のあるベテランが任されます。逆に新人ドライバーはグリーンやイエローなど、会社のカラーでラッピングされた車両に乗って経験を積みます」
やはり、黒タクの乗務員には高いサービス品質や経験値などが求められているのだ。車両の乗りやすさだけでなく、
・ベテランが乗る
・腕前の認められたドライバーが乗る
という、ドライバー間の共通認識も憧れられる要因のひとつだろう。