車体の高級感だけじゃない! タクシードライバーが「黒タク」に憧れるワケ

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「黒いタクシー = 高級感」というイメージは、一般的に認知されている。その内情とは。

ドライバーの憧れ黒タク

黒いタクシー(画像:写真AC)
黒いタクシー(画像:写真AC)

 タクシーは自分の好きなタイミングで好きな場所へ運んでくれるため、一般人にとっては少々リッチな乗り物だ。利用料金も、電車・バスなどに比べて当然高い。

 そんなタクシーだが、ボディカラーはさまざまだ。そのなかでリッチなカラーといえば、読者の皆さんは何色を思い浮かべるだろうか。それは恐らく

「黒色」

だろう。

 実は黒色の車両(黒タク)は、タクシードライバーの憧れの存在なのをご存じだろうか。それはひとえに、タクシーのなかでもワンランク上だからだ。

 なまめく黒は高級感を演出しやすく、ハイグレードなサービスの象徴として使われる。黒タクに選ばれる車種も、

・クラウン(トヨタ自動車)
・セドリック(日産自動車)

などの高級路線が基本だ。

 ベース車両が高級セダンということもあり、乗り心地の面で不足はない。そして役員やVIPの送迎に利用して恥ずかしくないレベルの外観は、長く乗務するドライバーにとっても当然憧れの対象なのだ。

 もちろん、安価なコンフォート(トヨタ自動車)を黒に塗って、見た目だけ装うケースもある。しかし、黄色やオレンジなどの“大衆色”に塗られた流しのタクシーに比べて、特別なタイミングのために用意されているのは高級車種の黒タクだ。

 車両の乗りやすさに加えて、そういった特別感もドライバーたちを黒タク乗務に憧れさせるゆえんといえる。

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