車体の高級感だけじゃない! タクシードライバーが「黒タク」に憧れるワケ

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「黒いタクシー = 高級感」というイメージは、一般的に認知されている。その内情とは。

最近の主流は「ジャパンタクシー」

ミニバン形式のジャパンタクシー(画像:写真AC)
ミニバン形式のジャパンタクシー(画像:写真AC)

 前述のとおり、今までタクシーというとクラウン、セドリックなどの高級路線が主流だった。しかし、現在はニーズに合わせて、各社さまざまなバリエーションの車種を配備している。

 複数の企業のウェブサイトを調べると、1車種のみを配備する企業もあれば、10車種近く配備している企業もあった。ラインアップとしてはセダンタイプに加え、VIP向けには商用タイプではない高級クラウンが採用されているケースが多かった。ワゴンタイプはミニバン、福祉車両などでラインアップされている。

 そんななか、多くの企業が採用していたのは「ジャパンタクシー」と呼ばれる型式のタクシーだ。

 ジャパンタクシーは利用者目線で開発された車種である。内装面ではユニバーサルデザインが採用され、体が不自由な人やお年寄りにも優しい作りとなっている。安全面でもトヨタセーフティーセンスが採用されている。また、ハッチバックタイプゆえに積載量の多さも魅力であり、さまざまな利用シーンに対応できる。

 同車種はカラーバリエーションが白、黒、濃紺の3色で展開されており、明度の低いボディカラーが主流となっている。そして、先の話でいうところの「若い乗務員向けのカラー」がないのだ。

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