サイクルスポーツ人口10年で半減も 地方自治体が「自転車観光」にすがりつく根本理由

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近年、サイクルツーリズムが地方自治体で推進されている。その背景にはいったい何があるのか。

ナショナルサイクルルートとは何か

ナショナルサイクルルート制度について(画像:国土交通省)
ナショナルサイクルルート制度について(画像:国土交通省)

 ナショナルサイクルルートとは、優れた観光資源を有機的に連携したサイクルツーリズムの推進のため、一定の水準を満たすルートを対象として指定するものだ。

・サイクルツーリズムの推進に資する魅力ある安全なルートであること
・ルートの延長がおおむね100km以上であること(島しょ部を除く)

のほか、走行環境、受け入れ環境、情報発信、取材体制などの指定要件がある。現在6ルートが指定されている。

 指定されると国やJNTOにおけるプロモーション、社会資本整備総合交付金などにより、ナショナルサイクルルートとしてのブランド価値の向上、地域による情報発信、ロゴマークの設置、ナショナルブランドを活用した誘客など、地域の取り組みに対して重点的に支援される。

 積極的にサイクルツーリズムを推進する地域においては、レスキュータクシーサービス、サイクルトレイン・サイクルバスの運行促進など、きめの細かいサポートサービスの導入が検討され、サイクリングによる外国人向けツアーを展開することにより世界的なブランドを目指すところが見られる。

 ブランド化によって、インバウンドだけでなく、マーケットは限定的かもしれないが、国内のサイクリストを幅広く集客し、ライフスタイルに自転車を取り入れている潜在的マーケットを呼び込むことができるかもしれない。

 入国制限が解除されてインバウンドが徐々に増加しつつある今、サイクルツーリズムの推進によって地域へのインバウンド誘致が期待されるところだ。

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