エア・インディアが「エアバス・ボーイング540機」を爆買いした壮大すぎる理由
エア・インディアが2月14日、エアバスに250機のジェット旅客機を発注したと報道された。洋の東西を結ぶ新たな航空路は実現するのか。
バイデン大統領「歴史的な購入」
インドのデリー、ムンバイを本拠地とする航空会社エア・インディアが2月14日、エアバスに250機のジェット旅客機を発注したと報道された。
エア・インディアの親会社であるタタ・グループのナタラジャン チャンドラセカラン会長が、インドのナレンドラ・モディ首相、フランスのエマニュエル・マクロン大統領とのオンラインミーティングで発表した。
内訳は、単通路のナローボディ機であるA320neoファミリーが210機、ワイドボディ機であるA350ファミリーが40機である。
実は、このエア・インディアによるエアバス機購入の報道と同じ日に、米国ホワイトハウスとボーイングは、エア・インディアによる290機のボーイング機購入を発表した。ジョー・バイデン大統領は今回の大量購入を、この声明において
「歴史的な購入」
と表現している。
エア・インディアによる、ボーイング機購入の内訳は次のとおりだ。
・B737MAXファミリー(B737-8とB737-10を含む)190機、およびオプション発注50機
・B787-9ドリームライナー20機、およびオプション発注20機
・B777-9 オプション発注10機
エアバスとボーイングの報道を合わせると、エア・インディアはオプション契約も含め合計540機のジェット旅客機を発注したこととなる。この大量発注には、どのような背景があるのか。