大都市圏の「終電」はいつから深夜遅くになったのか? コロナ以前は0時台でも大混雑、意外と古くない歴史をたどる
ヤフーの調査で、終電を逃す人の割合が多い駅は「水道橋駅」ということがわかった。そういえば、終電はいつから遅い時間になったのだろうか。
2000年からは再び増加の兆し

当時の模様を『毎日新聞』1992年11月27日付夕刊では、こう記している。
「埼玉県へ向かう東武東上線の池袋駅始発ホーム。午前0時44分、川越市行き最終の準急電車が発車時刻になった。自動改札を抜け、走るサラリーマン数人。が、車内はガラガラ。かつてのような「終電 = サラリーマンで満員」のイメージからは遠い」
ただ、実施直後は不況のあおりで低迷した深夜帯の利用だが、景気が上向くと需要は回復し、定着していった。2000(平成12)年10月には京王電鉄が深夜帯の運行を増発するダイヤ改正を実施しており、この時期から再び深夜帯の需要が伸びていった。
現在、コロナ禍によってテレワークが普及したことや、ライフスタイルの変容により、鉄道の利用はコロナ禍以前までには回復しないという見方が多い。
しかし、一時は主流になるかと思われたテレワークも、一部の業種を除けば弊害も明らかになっている。また過去の事例からも、景気が上向くと深夜の需要は増えることも知られている。なんやかんやで、現在の運行本数削減はいつまで続くのか、誰にもわからないのである。