えっ? 「クルマ持つ大人かっこいい」が過半数 20歳1000人調査でわかった「若者の車離れ」の真実
「今の若者は車に興味がない」「若者は車がなくても、他に楽しいことがたくさんある」などと言われ続けてきたが、実際のところはどうなのか。調べてみた。
20年前から言われ続ける「車離れ」
「車離れ」という言葉が使われ始めたのはいつ頃だろうか。40代前半の筆者(室井大和、自動車ライター)が車に興味を持つようになったのは、小学5、6年の頃。入院中に父親が持ってきたクルマ雑誌を読んだことがきっかけだった。今から30年ほど前の話だ。田舎育ちの一介の小学生とはいえ、車に関する情報収集には余念がなかった。その頃に「車離れ」という言葉を聞いた記憶はない。
筆者の肌感覚ではあるが、「車離れ」という言葉が使われるようになったのは、おそらく20年ほど前、1990年代後半から2000年代初頭ではなかっただろうか。
それ以降、「今の若者は車に興味がない」「若者は車がなくても、他に楽しいことがたくさんある」などと言われ続けてきた。しかし、今の10~20代の若い世代は、本当に車に興味がないのだろうか。
こうした疑問に対して、ソニー損害保険が答えてくれている。「2023年 20歳のカーライフ意識調査」だ。同調査は、2002年4月2日から2003年4月1日に生まれた若い世代にインターネット調査を実施。1000人から有効回答を得たというものだ。若い世代の「車離れ」が本当に起きているのか、考察していくことにする。