えっ? 「クルマ持つ大人かっこいい」が過半数 20歳1000人調査でわかった「若者の車離れ」の真実

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「今の若者は車に興味がない」「若者は車がなくても、他に楽しいことがたくさんある」などと言われ続けてきたが、実際のところはどうなのか。調べてみた。

半数以上が「車の所有はかっこいい」

自動車のイメージ(画像:写真AC)
自動車のイメージ(画像:写真AC)

 同調査では、「車に対する意識」についても聞いている。その中で、なぜ車を所有したいのか、という問いに対しては「移動が楽だから」という意見が最も多かったという。加えて「車を所有している大人はかっこいいと思う」が53.4%と高い印象を受ける。

 その一方で、「車に乗る必要性を感じない」と回答した人は25.3%だった。この点については、住んでいる地域によって異なってくる。東京をはじめとした都市部で生活していれば、電車やバスなどの公共交通機関が発達している。都市部であれば車は必要ない、使わないと考えるのが妥当だ。しかし、公共交通機関の乏しい地方では、車が生活の中心となる。車がなければどこにも出かけられない。一家に一台どころか、一人一台が当たり前だ。

 ただし、今回の調査では、「車を所有する経済的な余裕がない」と回答した人が57.9%に達している。昨今叫ばれている物価高や低賃金について、ここで詳しくは触れないが、経済的な余裕があれば、より多くの人が車を所有したいと考えている可能性は十分にある。同調査での「カーライフに必要だと思う手取り月収は?」という問いに対して、平均で25.1万円となっている。

 別会社の調査によると、20代前半での平均月収は22万円前後(男女)、20代後半では26万円前後だ。この結果だけを見れば、あくまでも平均額だが、20代後半にもなれば、カーライフに必要な手取り月収には到達することになる。こうした結果が、車の所有に前向きな人の割合が8割近くにまで高くなっていることの現れとも受け取れる。

 なお、「若者の車離れとは自分自身のことだと思う」との問いに「あてはまる」と回答した人は32.4%となった。7割近くの人は「車離れ」しているとは感じていないという結果だった。

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