電車・バスの「政治的プラカード」はNGなのか? 高まる表現行為への不寛容、「公共性」が暴走していないか

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電車やバス内で小さな「プラカード」を掲げる行為について、注意されたという男性の報道があった。表現行為への不寛容さが広がっているのではないか。

邪魔にならぬ大きさ、なぜ?

反戦を訴えるプラカード(画像:写真AC)
反戦を訴えるプラカード(画像:写真AC)

『東京新聞』が報じた、電車やバス内での「表現行為」に対する事業者の対応について、さまざまな意見が寄せられている。

『東京新聞』2023年1月19日付電子版などが報じたのは、横浜市に住む「小倉」さんという男性が電車やバスに乗る際、「原発を並べて自衛戦争はできない」「自衛隊を戦争のための部隊から災害救助即応隊にしよう」といったプラカードを体につるしていたところ、駅員やバスの運転手から注意を受けたというものだ。

 記事中では、実際に注意された経験について、次のように記述している。

 小倉さんは私が記者と知ると新橋駅(東京都港区)で下車後、「どう思いますか」と話し始めた。横浜駅のホームにいると、30代とみられる駅員からプラカードを外すよう求められ、「駅構内にそんなルールを掲示しているのか」と尋ねると、「掲示はしていないが、駅という場所でやるべきではない」などと話した。結局そのまま電車に乗り込んだ。

 といった感じで、「小倉さん」の体験談が続く。記事中ではさらに、バスで運転手に注意され、運行を遅らせないために外した経験もあることが記されている。

 この記事に対してネットではさまざまな意見が寄せられているが、小倉さんに対して肯定的な意見が多い。

「意見には賛同しないが、(意見表明を)制限されるべきではない」
「これがダメならTシャツをはじめとした衣類もアウトということになる」

といったものだ。

 記事に掲載されている写真を見ても、男性の用いているプラカードは小サイズのものだ。特に邪魔になるわけでもない。これを制限してしまえば、いかなる立場にもかかわらず、「いつかは自分が」という危機感が共有されているのだろうか。

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