日本製「新型車両」がヨーロッパで注目される3つの方法 「おもてなし」を捨て、スペインのビジネス客を狙え!
日本の鉄道は、どこで何を売り、次世代に向けたビジネスとして、どう成り立たせていくのか。スペインでの事例から考える。
日本製車両の「おもてなし」はスペインで通用するか?

イタリアではETR400型、スペインでは既存の高速列車AVEの続番となるETR109型という形式が与えられたイリョだが、ヨーロッパでラテン系が多いイタリアとスペインは似て非なるところがある。それは、スペインの高速鉄道は、ヨーロッパでは珍しく定時性が高く、「誤差範囲内」とされる10分程度の遅れすらほとんどないことだ。
スペイン国民が日本の新幹線が100%に近い定時運行である点を熟知していれば、日本製車両だから定時運行が可能になるという仮説は立てられるが、そもそもスペインの市場では、地元民は時間の正確さを日常の標準とみなしているため、日本製車両だから定時運行できたという理屈は成り立たない。
では、イタリア仕様日立製新型車両に日本的な「おもてなし」、つまり心地よさがあるかだが、デザインの魅力という点では、筆者の海外ツアコン時代よく乗車したイタリア国営のペンドリーノと比較すると、インテリアを含めた車両デザインにおいて、イタリア仕様日立製新型車両には、しっとりとした車内インテリアデザインがない。