週末のガソリンスタンドで、最近よく「洗車待ち渋滞」を見かけるワケ

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週末になると、ガソリンスタンドから車の列が伸びる「洗車渋滞」が街中で多く見受けられる。いったいなぜか。

洗車のために列を作る車

ガソリンスタンドの洗車機(画像:写真AC)
ガソリンスタンドの洗車機(画像:写真AC)

 週末になると、ガソリンスタンドから車の列が伸びる「洗車待ち渋滞」が街中で多く見受けられる。なかには付近の道路にも影響を及ぼすため、警備員を立たせているガソリンスタンドも見かけるぐらいだ。

 いったい、なぜ何が原因で洗車のために列を作るようになったのか。

 まず、自動車の保有台数の推移を見てみよう。国土交通省の「数字で見る自動車2022」によると、自動車保有台数(自家用乗用車)の推移は次のとおりだ。

・2007年3月末:4195万6000台
・2011年3月末:3988万5000台
・2016年3月末:3912万台
・2021年3月末:3897万1000台

 自家用乗用車の台数は、年々なだらかに減少しており、2021年3月末時点の保有台数は2007(平成19)年3月末時点と比較して、

「7.1%減少」

していることがわかる。

車以上に猛スピードで減少するGS

揮発油販売業者数・給油所数の推移(画像:経済産業省資源エネルギー庁)
揮発油販売業者数・給油所数の推移(画像:経済産業省資源エネルギー庁)

 つづいて、ガソリンスタンドの数の推移を見てみよう。グラフは、資源エネルギー庁による「揮発油販売業者数・給油所数の推移」である。

 このグラフから、給油所数が1994(平成6)年度末の6万421か所をピークに、近年になりなだらかになっているもののハイペースで減少し続けており、2020年度末には2万9005か所とほぼ半減していることがわかる。

 2020年度末時点の給油所数を2006(平成18)年度末4万5792か所と比較すると、約37%減少している。同期間における自家用乗用車の減少率7.1%をはるかに上回るペースで給油所が消滅しているのだ。

 日本エネルギー経済研究所石油情報センター(東京都中央区)による調査では、約90%の給油所が油外事業として洗車を行っている。つまり、2006年度末から2020年度末にかけて、約1万5000店もガソリンスタンドが消滅した計算になる。

 洗車難民が増加するのは必然だったのだ。