日本製「新型車両」がヨーロッパで注目される3つの方法 「おもてなし」を捨て、スペインのビジネス客を狙え!
日本の鉄道は、どこで何を売り、次世代に向けたビジネスとして、どう成り立たせていくのか。スペインでの事例から考える。
スペインへ進出したイタリア仕様日立製新型車両とは?

2022年11月、スペインに進出した高速列車「イリョ(iryo)」の車両は、日立製作所グループの日立レールが、カナダのボンバルディアと共同開発した。イタリアで「フレッチャロッサ・ミッレ」の愛称で有名なETR400型と同タイプだ。
運営する会社は、イタリア鉄道旅客輸送子会社トレニタリアと、スペインの航空会社エアノストラム、3大陸11カ国で公共交通を運営するインフラ企業のグローバルヴィアの3社が共同で立ち上げた民間企業だ。
近年、スペインの高速鉄道市場が自由化され、地元スペイン鉄道のAVE、フランス国鉄の格安列車「ウイゴ(Ouigo)」に、iryoが参入し、日本勢の鉄道車両が、地元の格安ブランド高速列車「アヴロ(Avlo)」とも競合することになった。ヨーロッパ、それも高速鉄道の路線総延長が中国に次ぐ3600km超のスペインで、日本製車両に付加価値が認められるかは、日本の鉄道技術が世界に進出できるかの試金石になると筆者は考える。