驚異の最新技術! スマホが「土砂崩れ遭難者」を救えるは本当か

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現在、土砂やがれき下に取り残された遭難者の捜索にスマートフォンを役立てようとする実験が進んでいる。いったいどのような実験なのか。

空から遭難者を特定する仕組み

土砂やがれきの中に埋まったスマートフォンの位置を特定する仕組み(画像:ソフトバンク)
土砂やがれきの中に埋まったスマートフォンの位置を特定する仕組み(画像:ソフトバンク)

 スマートフォンは土砂やがれきの中に埋まると、衛星利用測位システム(GPS)信号を受信できなくなり通信圏外となる。ただ、位置は特定できないものの、電波は送信し続けている。

 今回紹介する「ドローン無線中継システムを用いた遭難者位置特定システム」は、この特性を利用する。スマートフォンの近くにはユーザーがいるという想定のもと、下向きの指向性アンテナを取り付けたドローンを捜索現場上空に飛行させる。そして、

・スマートフォンが出す電波の強さ
・GPSの信号を受信しているドローンの位置情報

を同時に取得することで、

飛行系路上で受信電力が最大となるドローンの位置

スマートフォンの現在位置

スマートフォンユーザー(遭難者)の位置

として特定する。

 このシステムは、ソフトバンク(東京都港区)と双葉電子工業(千葉県茂原市)が、東京工業大学工学院の藤井輝也研究室と共同で開発したものだ。送受信する電波は、土砂やがれきの影響が比較的少ない900MHz帯の周波数を使用しており、ドローンによって特定したスマートフォンの位置情報は「位置情報取得システム」によって、遠隔地からパソコンやスマートフォンで確認できる。

 しかし、圏外のスマートフォンを通信圏内にするには、ドローンから発信する電波を地中深くまで届かせるために、現場上空をゆっくりと飛行させなければならない。また、肝心の位置特定の精度を向上させるために、現場上空でくまなく測定、長時間飛行させることも重要だ。

 従来のドローンはバッテリーの継続時間が短く、30分程度しか飛行できない。一方で、先述したようにこのドローンは連続100時間も飛行することができる。いったい、どのような工夫がされているのだろうか。

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