国内4割の「橋」は築50年以上! 深刻化する“インフラ危機”にドローンが期待されるワケ

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ドローンと聞いてまず想像するのは美しい空撮映像かもしれない。しかしその本領は、市民生活の安全を守る場面でも発揮されるのだ。

ドローンが社会のピンチを救う?

建設後、年月が経過した橋梁のイメージ(画像:写真AC)
建設後、年月が経過した橋梁のイメージ(画像:写真AC)

 まるで鳥のような目線で撮影された動画や写真。その美しさを堪能する一方で、他にはどのような使い方があるか想像できない――。ドローンに対しては、そうしたイメージを持つ人は多いかもしれない。

 しかし、すでにビジネスシーンでドローンが使われている分野もある。現在、最も活用されているのは建設土木分野での測量や点検だ。そう聞いてもピンと来ない人も多いだろうから、私たちの暮らしに関係ある話をしてみよう。そのひとつがインフラだ。

2033年、日本の橋の7割が築50年以上に

 例えば日本には現在およそ70万の橋がある。高度成長期、日本で橋や道路などのインフラ建設ラッシュが起きた。作っていたときはよかった。しかし、肝心なのはメンテンナスだ。モノはいつか壊れるのだから。

 国土交通省によると、2022年時点で建設後50年を超えた橋梁(きょうりょう)の割合は約40%、約10年後の2033年には7割以上になる見込みだ。橋だけでなくトンネルも同様である。全国1万本のトンネルのうち建設後50年を超えるのは2022年時点で約30%、2033年には約半数となる。

 近年、橋やトンネルの老朽化による崩落が増えている。これまであって当たり前のものとして存在してきた橋や道路などが当たり前でなくなったとき、私たちは初めてその存在を意識するようになる。安全な暮らしに点検は欠かせないものだと言ってよいだろう。