航続時間はドローンの約3倍! ヤマハが手掛ける「無人ヘリ」計測サービスをご存じか
ヤマハからバイク部門が独立してできたヤマハ発動機。2輪やマリン事業のイメージが強い同社だが、無人ヘリを使った計測サービスも行っている。
無人ヘリも扱うヤマハ発動機
いきなりだが、「ヤマハ」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。当媒体の読者なら「バイク」「船」だろうか。しかし、残念ながら今日の主役はどちらでもない。
楽器事業を行うヤマハ(旧・日本楽器製造)から、1955(昭和30)年にバイク部門が独立してできたヤマハ発動機。2輪やマリン事業のイメージが強い同社だが、
「産業用無人ヘリコプター(無人ヘリ)」
を使った計測サービスも行っていることをご存じだろうか。
計測のターゲットは、なんと森林だ。空からの調査と聞くと、カメラをつけて単に航空写真でも撮るのかと思いがちだが、そうではない。業界最高水準の高解像度レーザー機器を無人ヘリに搭載し、レーザー光を照射することで森林計測を行うのだ。
2019年4月にスタートした森林経営管理制度(森林所有者や自治体に対し、適切な森林管理を行うことを義務付けたもの)をきっかけに、効率よく森林を管理するための後押しとして、ヤマハ発動機もこの分野に参入した。
そして今、この技術はヤマハのピアノ作りにおいても重要な役割を果たしている。ルーツをともにする大手楽器メーカー・ヤマハと、大手輸送機器メーカー・ヤマハ発動機がタッグを組んで行うプロジェクトとはどのようなものなのだろうか。