ドーハメトロに続けるか? 三菱重工業「交通システム事業」の知られざる可能性とは
FIFAワールドカップ・カタール大会で、サムライブルーが快進撃していたなか、三菱重工業がリーダーとする5社連合が手掛けてきたドーハメトロもひそかに注目を浴びていた。
カタール大会で注目
11月20日に開幕したFIFAワールドカップ・カタール大会で、サムライブルーが快進撃していたなか、三菱重工業がリーダーとする5社連合が手掛けてきたドーハメトロもひそかに注目を浴びていた。
このドーハメトロの建設工事を請け負ったのは、三菱重工業を始め、
・三菱商事
・近畿車輛
・日立製作所
・タレス(フランス)
の5社である。
この5社連合は、総延長86km(うち52kmが地下区間)、32駅からなる全自動無人運転の鉄道システム一式を、設計から建設および試運転までの業務を請け負うフルターンキー方式でカタール鉄道会社から受注していた。
それぞれの会社が手掛けた部分は、次のとおりである。
・三菱重工業:受配電設備、プラットホームドア、軌道工事、トンネル換気設備など
・三菱商事/近畿車輛:車両225両(75編成)
・日立製作所:プロジェクトマネジメントおよびメンテナンス設備の一部、総合検測車など
・タレス:信号システム、通信・保安システム、総合運行管理センターおよび自動料金収受システム
さらに、三菱重工業はプロジェクトのリーダーとして、プロジェクトマネジメントおよびシステムインテグレーションも行っており、日本の地下鉄システムとして注目されるのも自然な流れであった。