アフリカ「高速鉄道ネットワーク計画」はなぜ進まないのか? 背景には利権にすがる外国企業の群れ、17年開業・ケニア鉄道の資金は9割中国融資だった

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アフリカ連合はアフリカの主要都市を結ぶ高速鉄道ネットワークを整備する計画を立てている。何がどう変わるのか。

AUの高速鉄道ネットワーク計画

アフリカ連合の高速鉄道ネットワーク計画(画像:AU)
アフリカ連合の高速鉄道ネットワーク計画(画像:AU)

 現在、アフリカ連合(AU)はアフリカの主要都市を結ぶ高速鉄道ネットワークを整備する計画を立てている。まず、2033年までに総延長1万6970kmの19の路線を建設し、主要都市を結ぶ。続いて、2063年までにさらに62の路線を開業させ、最終的には総延長約7万4000kmとなる。

 この壮大な計画の第1号は、2018年に開業したモロッコのタンジェとカサブランカを結ぶアルボラクだ。もちろん、アフリカ大陸初の高速鉄道である。アルボラクは、大西洋に沿って敷設された約320kmを2時間あまりで駆け抜けている。

 アフリカ各国に鉄道は存在しているが、多くは植民地時代に建設された路線だ。しかも、その当時の鉄道建設は、内陸部にある地下資源や1次産品の港湾都市への輸送を目的としていたため、貨物輸送を前提とし、多くは海岸線から垂直方向に伸びる方向に建設されてきた。このため、国や都市を水平に結ぶ路線が少なく、アフリカ大陸発展の阻害要因のひとつであるとも考えられている。

 世界人口の約17%を占める、13億人以上が暮らしているアフリカ大陸が今後巨大マーケットとして成長するためにも、水平方向の結びつきが欠かせないのは容易に理解できる。

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