台湾で中古車が新車の「2.4倍」も売れている、実に合理的な理由

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台湾では1996年から、新車より中古車のほうが売れている。その背景には何があるのか。

走行距離は交通部のアプリで確認可能

台湾の中古車ショップ(画像:ワイズコンサルティング)
台湾の中古車ショップ(画像:ワイズコンサルティング)

 台湾では、1996年に中古車の販売台数が新車を上回って以降、その差はさらに開いている。2021年の中古車販売台数は約80万台と、新車の約34万台の2.4倍だった。中古車市場の大きな需要を取り込むため、自動車ブランド各社がメーカー保証の中古車を販売しているほか、ディーラー各社による中古車販売チェーンの構築も相次いでいる。

 中古車の購入時、消費者が懸念するのは、

・走行距離が改ざんされていないか
・問題のある車(事故車など)を買わないか
・不当に高い値段で買わないか

といった点だ。

 走行距離については、交通部(日本の国土交通省に相当)公路総局のアプリ「監理服務」で、購入を考えている中古車の車体番号と出荷年を入力すれば、前回の車検時点の走行距離を確認することができ、走行距離が改ざんされていないかどうかの判断材料になる。

 また、事故車とは衝突事故や火災、浸水に遭って損傷した車を指すが、自動車メーカーは企業イメージを守るために、販売する中古車について厳格な検査を実施。メーカー保証の中古車として販売している。中古車チェーンが販売する車両も、親グループが提携する検査機関の発行した検査合格証明書付きのものが大半だ。

 さらに、メーカー保証の中古車も中古車チェーン販売の中古車も、180日間または走行距離1万2000kmまでの法定保証が付いているほか、車齢や、指定の保守拠点を利用するなどの条件によっては、1年間あるいは一定の走行距離について保証が別途付く。

 中古車の価格については、かつて相場を調べる手だてがなかったため、不当に高い価格で買わされることが多く、消費者が中古車を買いたがらない原因となっていた。ただ、今では中古車販売大手各社の公式サイトで中古車の

・ブランド
・車種
・製造年
・走行距離

などの情報から相場を調べることができ、昔より安心して購入できるようになっている。

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