片道1万8000円! 豪華夜行バス「ドリームスリーパー」はなぜ週末しか運行しないのか

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ドリームスリーパーは豪華な夜行高速バスとして注目を浴びているが、金土日のみしか運行されない。なぜか。

増便しない理由と今後の展望

ドリームスリーパーのパウダールーム(画像:堀内重人)
ドリームスリーパーのパウダールーム(画像:堀内重人)

 やまと号の通常時の片道運賃は大人ひとり約8000円のため、24万円(30人)の売り上げが見込める。この時点でドリームスリーパーより収入が多い。そして定員が多いため、昼間に貸し切りバスとしても活用できる。車両の運用効率も良く、利益率はドリームスリーパーよりも高い。

 また、新宿と五條市とは510km離れているが、五條市で車両を遊ばせることが非効率と思えば、昼便として新宿へ折り返すこともできる。事実、JRバス関東、西日本JRバスが運転する「ドリーム号」「グランドリーム号」は、東京~大阪間で昼便として使用することで、1台当たりの生産性向上を図っている。

 ドリームスリーパーは、バス事業者から見れば利益率が高い商品ではないが、ハイグレードな旅を好む人たちも必ずいる。また、コスト削減がこのまま再優先事項となれば、関越高速道路で起きたような事故が繰り返される可能性もある。

 関東バスは11月15日、ドリームスリーパーを大阪駅、なんばを経由して、大和西大寺駅南口、JR奈良駅へ延伸させ、

「ドリームスリーパー東京・大阪奈良号」

として、12月16日から運行する旨を発表した。東京側では池袋駅発着ではなく、新宿駅発着となるが、新宿駅の乗り場は西口14番バス停から、バスタ新宿へ変更となり、バスを待つ環境が大幅に向上する。

 また、関東バスの単独運行から奈良交通との共同運行となり、奈良交通も車体にシカのマークが入った車両を導入する。それにより年末年始やゴールデンウイークなどは、運行日が増える予定だ。

 ドリームスリーパーには、

・ハイグレードなバスに乗務したい
・ハイグレードなバスを整備したい

といった優秀な労働者を確保するためにも、共同運行で可能な限りの継続を願いたい。

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