「ハロウィンの渋谷みたい」 インバウンドあふれる嵐山、京都観光は「中国頼み」から脱却できるか?
日中関係の緊張で日本を訪れる中国人客が減る中、京都市は年間で最も観光客が多い紅葉シーズンを迎えた。だが、見ごろを迎えた名所はどこも足の踏み場もないほどの人出だ。京都で何があったのだろうか。
嵐山は人の波続々

観光客が歩道をはみ出し、車道を進む。消えたはずの中国語もあちこちで飛び交う。11月末の連休に訪れた京都市右京区と西京区にまたがる嵐山。JR嵯峨嵐山駅や阪急電鉄嵐山駅から人の波が続き、13時から目抜き通りの長辻通が歩行者天国になると、片側1車線の車道も人で埋め尽くされた。
府道沿いの飲食店は昼前の開店時からてんてこ舞い。従業員は「中国人は団体客を中心に確かに減ったが、この時期は欧米や日本の観光客が増える。例年通りの人出やないか」。東京から来た学生カップルは
「ニュースを見てもっと人が少ないと思ったが、まるでハロウィンの渋谷みたい」
と目を丸くする。
近くの竹林の道は入口から出口まで約400mの大行列が続いた。ときおり通る人力車も人の波に巻き込まれ、身動きが取れない。見かけるのは欧米の観光客が多いが、ここにも中国人はいた。着物で練り歩く上海の女性グループは竹林が風に揺れると歓声を上げ、「幻想的で素晴らしい」と笑顔を見せていた。