ホンダ「3強」脱落の衝撃――EV偏重&サプライチェーン脆弱化は、日本車産業に何を突きつけるのか?

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世界販売で前年2位の座を失い、ホンダの下半期は166万台、営業利益は前期比55%減の5500億円と低迷。北米依存と半導体供給網の脆弱性が露呈し、スズキが2位に浮上。グローバル戦略の再構築が迫られる。

世界販売順位の変化

ホンダのロゴマーク(画像:AFP=時事)
ホンダのロゴマーク(画像:AFP=時事)

 日本経済新聞によると、ホンダは2025年度下半期の世界販売で、前年同期の2位から4位へ後退する見通しである。前年同期比では14%減の166万台に落ち込む。一方でスズキが2位に浮上し、トヨタ・日産・ホンダの大手3強の均衡は崩れた。北米生産の大幅減少が後退の主因である。

 背景には、半導体調達を単一企業に依存した供給網の脆弱性がある。ホンダはオランダに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアの出荷停止の影響を受けた。北米販売は当初予想から11万台押し下げられ、営業利益ベースで1500億円の下押しが見込まれる。

 通期の営業利益は前期比55%減の5500億円を予想しており、リーマンショック直後以来の低水準に相当する。この事実は、ホンダの供給網構造と戦略の脆弱性を示すものである。

 一方でスズキはインド市場の成長に支えられ、世界販売2位に躍進した。新興国市場への重心移動と同期した結果であり、世界情勢の変化にホンダが十分対応できていない構図が浮かび上がる。

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