航空各社がエコノミーでもビジネスでもない「プレミアムエコノミー」にこぞって注力するワケ

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ビジネスクラスの空席が目立つようになった近年、航空会社が力を入れているのが「プレミアムエコノミー」クラスの導入だ。いったいなぜなのか。

プレミアムエコノミーの特徴とは

成田空港(関空)のANAラウンジ情報(画像:ANA)
成田空港(関空)のANAラウンジ情報(画像:ANA)

 プレミアムエコノミーの特徴は、

・大型液晶モニター
・レッグレスト、フットレスト
・専用チェックインカウンター
・手荷物優先ピックアップ
・アメニティー配布
・シャンパンなどのビジネスクラス同様のドリンクサービス
・機内食のアップグレード(主に外資系航空会社)

などだが、最大の訴求ポイントは

・搭乗前のラウンジ利用
・座席の広さ

だ。

 空港ラウンジは、上級クラスサービスの最たるものだが、JALやANAのプレミアムエコノミーではラウンジが利用できる。搭乗前にラウンジで食事を楽しめ、機内ではゆったりとした席で仕事をしたり、しっかり休息をとったりできるなら、費用対効果は高いと言えるだろう。

 これは、日系のプレミアムエコノミーが、フライト前とフライト時の快適性の提供にこだわっているからなのだろう。なお、多くの外資系航空会社のプレミアムエコノミーでは、ラウンジ利用できない。

 次に「座席の広さ」だが、配置はJAL・ANAともに「2-4-2の横8席」となっている。広さは、JALのB787のプレミアムエコノミー(JAL SKY PREMIUM)のシート幅とシートピッチが49cm・107cmで、これは同機種のエコノミークラス48cm・84cmと比較して、だいぶゆったりとしている。ANAのプレミアムエコノミーは49cm・97cmで、座席の広さでいえばJALに軍配が上がる。

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