国内初 台湾ファミリーマートが「EV移動販売車」開発も 普及に立ちはだかる「三つの課題」

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台湾ファミリーマートは、EV関連サプライヤー15社と共同で開発した電動移動販売車「FamiMobi」を8月末から運用する。コンビニによるEVでの移動販売は台湾で初となる。

コンビニのEV移動販売は台湾初

電動移動販売車「FamiMobi」(画像:台湾ファミリーマート)
電動移動販売車「FamiMobi」(画像:台湾ファミリーマート)

 コンビニエンスストア大手、全家便利商店(台湾ファミリーマート)のこれまでの事業展開は、大きく分けて以下の3段階に分類できる。

●第1段階:小売業(1988~1996年)
 商品販売のみ。

●第2段階:サービス小売業(1997~2014年)
 1997年から、「路上駐車料金」「水道・電気料金」「電話料金」「学費などの収納代理業務」を開始。2008年からは店舗間での小包配送サービスをスタート。

●第3段階:ハイテク小売業(2015年~現在)
 ポイントがたまり、支払いも可能な会員アプリを2015年にリリース。2018年に情報技術(IT)コンセプト店舗1号店をオープン。2022年にIT技術を活用した電動移動販売車での販売を開始する。

 台湾ファミリーマートは、ファウンドリー大手、聯華電子(UMC)の宣栄誉副董事長が仲立ちする形で、台湾の電気自動車(EV)関連サプライヤー15社と共同で電動移動販売車「FamiMobi」を開発した。2022年8月末に運用を開始する。コンビニによるEVでの移動販売は台湾で初となる。

 FamiMobiにはセルフレジやスマートコーヒーメーカーが導入されている。FamiMobiでの移動販売では、アプリなどを通じて優待価格で購入した商品を好きな店舗で複数回に分けて受け取ることができるサービスや、公共料金の支払いサービスなどに対応している。

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