宅配だけではない! 今後の物流事業のカギとなる「超低温」をご存じか

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物流ビジネスで注目されがちなのは宅配便だが、今後の伸びしろは「低温物流」にある。

低温環境を作る技術

冷蔵倉庫(画像:写真AC)
冷蔵倉庫(画像:写真AC)

 一般的に、低温環境を作る技術は

・冷媒を圧縮して液化する
・それを蒸発させたときの気化熱で周囲の熱を奪う

方法だ。

 だが、この方式では超低温の冷蔵倉庫が限界であり、外気を遮断する分厚い断熱材も必要になる。トラックは、アイスクリームのマイナス30度程度が限界だ。圧縮装置を使わない液体窒素を使う方法もあるが、酸欠の危険性もありほとんど普及が進んでいない。

 冷媒としての代替フロンは温暖化物質として既に生産が停止され、冷却効率は低下するが、自然冷媒としての炭酸ガス(二酸化炭素)や空気に切り替えが進められている。

 超低温のような極めて低い温度を実現するためには、ドライアイスを併用することになり、ワクチンの流通もそうなっている。

 新型コロナワクチンのマイナス70度という保管条件は、医療機関などでも扱いが容易ではない。大量のドライアイスとの併用で、当初は各医療機関で管理ミスも生じている。

 最近ではワクチンも冷凍帯での保管が可能となっているが、品質保持期間は短くなり管理は難しい。超低温領域におけるコールドチェーンシステム開発は、いまだこれからが本番だ。

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