新幹線延伸がもたらす「大変革」 札幌の駅ナカ・駅チカが目指す、新たな玄関口の姿とは
北海道新幹線が2030年度に市内まで延伸される札幌市。変わりつつある北の街の「現在と未来」をリポートする。
2030年度、新幹線が市内まで延伸
2030年度に北海道新幹線が延伸される札幌市。北の街は大きく変わりつつある。
2022年は札幌冬季オリンピックのあった年からちょうど50年。当時、新築された建物は多くが更新期を迎えていることもあり、その後押しをしている形だ。
新しく出来る新幹線札幌駅周辺は早くも開発ラッシュが進み、これから数年は土地の奪い合いが続きそうだ。JR札幌駅も、新幹線用ホームの新設に伴う関連工事で慌ただしさを増している。
一方、駅前地区、すすきの地区の商店街は大がかりな新増改築が相次いでおり、異様な雰囲気さえ感じられるほどだ。
まず札幌駅の動きから見ると、新幹線用の高架駅を造るため、この秋に廃止になる駅南側の1番ホームの代わりに、一番北側に11番ホームを新設する工事が進んでいる。
長さ140m、幅8mで6両編成まで対応できる。小樽方面と結ぶ列車が発着する線路になる。
駅構内にも大きな影響が出てきた。
2022年10月から商業施設パセオの通路が閉鎖され、同時にパセオも最長6年間の長期休業に入る。また土産物店の「北海道四季彩館札幌西店」は閉店し、新たに11月、近くの札幌ステラプレイス・センター1階に「北海道マルシェ」が開店する。