新幹線延伸がもたらす「大変革」 札幌の駅ナカ・駅チカが目指す、新たな玄関口の姿とは

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北海道新幹線が2030年度に市内まで延伸される札幌市。変わりつつある北の街の「現在と未来」をリポートする。

どうなる 東西分断の“元凶”

札幌駅(画像:写真AC)
札幌駅(画像:写真AC)

 駅前から大通地区、さらにすすきの地区の商業地区も大型開発が集中して動き出した。

 まずJR北海道が駅前南広場の再開発を打ち出した。ここは現在、特別な施設もなく、空白地帯だった。

 北5条道の札幌西武跡地の一丁画は大型商業ビルの建設が決まった。また大通西4丁目の道銀ビルディングは、隣接するビルと一体化してオフィスビルとする計画で、ともに2028年開業を目指している。

 すすきの地区は建て替えや高層化の増設工事が目立ち、建設機械がビルの上に競うように置かれている。

 そんな中、工事中の現場の板塀に「白馬の王子様はやってきません。ススキノで待っています」などと書かれた看板があった。繁華街らしい昔なじみのムードを感じて、なぜかほっとさせられた。

 新幹線札幌駅建設予定地の周辺も驚くほどの建設ラッシュだ。

 新駅は前述のように創成川をまたいで建てられるが、実はこれまでこの川が、街を東西に分断していた“元凶”だった。